筋トレの基本について

筋収縮について

食事について

重量設定のこと

重量設定は、1回だけ持ち上げられる重さ(1RM、RMは反復可能な最大重量)を基準にします。このとき、あくまでも正しいフォームで持ち上げることに注意しましょう。フォームが崩れては意味がありません。1RMの求め方ですが、軽い重量で10回程度ウォーミングアップをしたあと、重めの重量で10回を目標に挙げます。10回挙げられたら、3分以上休んだあと、さらに重くして10回挙げます。これを繰り返し、7,8回しか挙がらなくなった重量がだいたい80%とみなせます。あとは逆算すれば、100%つまり1RMが求められます。そうしたら、1RMを100%として「80%×10回」というふうにしてメニューを組みます。

反復回数と発揮能力

負荷の程度 反復回数(RM) 発揮能力
最大負荷 1〜2回 100%
ほぼ臨界の負荷 3〜6回 90%
大きい負荷 7〜10回 80%
やや大きい負荷 11〜15回 70%
中程度の負荷 16〜20回 60%

速く泳ぐための筋トレ

水泳の場合には、パワー(筋力×スピード)を向上させることに重点をおくべきです。パワー向上のためには、最大筋力の向上と瞬発力の向上が必要になります。次に一般的なセットの組み方です。

最大筋力を向上させるために

筋トレといえばコレ、という感じのトレーニングですが、セットの組み方などで間違ってる人がよくいるので注意しましょう。基本的に、高負荷、低回数で行います。1セットの反復回数は1〜5回。負荷重量は85%〜100%。

強度 回数
1セット目 70% 11〜13回
2セット目 80% 7〜10回
3セット目 90% 3〜6回
4セット目 95% 2〜3回
5セット目 100% 1〜2回
セット間のインターバルは2分以上とすること。

瞬発力を向上させるために

ポジティブ・ワーク(力を入れる動作、重量の挙上など)を最大限の速さで反動を使わず、ネガティブ・ワーク(戻す動作)をゆっくりと2秒くらいかけて行います。強度は50%から100%まで上げていきます。高負荷になると速く挙げることは難しくなりますが、意識だけでも「最大の速さ」を心がけましょう。という話だったのですが、スロートレーニングというものを見つけてしまいました。

強度 回数
1セット目 50% 15〜17回
2セット目 70% 11〜15回
3セット目 80% 7〜10回
4セット目 90% 3〜6回
5セット目 100% 1〜2回
セット間のインターバルは2〜3分。

スロートレーニングの話

最新のトレーニング法として、スロートレーニングを見つけました。これは全ての動作をゆっくりと行うというものです。アメリカのプロスポーツの世界ではこの方法が主流となっているみたいです。腱や靭帯に負担をかけないためにクイックな動作を行うトレーニングよりも安全に効果的に筋力を向上させることができるようです。これからはこれでやってみようかな、と僕は考えています。

メニューは、基本的にセット数は一回、回数は上半身は4〜5回、下半身は6〜9回の中で行える重量に設定する。ポジティブ5秒、静止5秒(ここで関節をロックしないこと)、ネガティブ5秒という動作で行う。

筋トレで怪我をしては元も子もないですからね。安全第一は重要だと思います。ただ、色々と検索していたら「ある程度の筋力がある場合には効果がない」とか「コンディショニングに有効」とかという話も出ていました。しかし、筋力レベルが我々とはくらべものにならない選手たちの話であろうと思われるので問題はないのでしょう。

もう少し調べてみようと思います。

その他の一般的な注意点

  • 正しい姿勢で
    特に背筋群のフリーウェイトの種目では腰を痛めやすいので注意すること。
  • 反動を利用しない
    下ろした勢いで上げたり、肘を固定しないで腕を振りながら上げたりすると、筋肉に正しい刺激が伝わらないので効果が半減します。
  • 呼吸のリズム
    ポジティブ・ワークで吐き、ネガティブ・ワークでゆっくりと吸うこと。
  • セット間のインターバル
    意識しないとインターバルが短くなりがちなので、きちんと2〜3分間のインターバルを入れましょう。
  • 筋肉を意識する
    どの筋肉を鍛えているのか意識することで効果が上がります。腕が自由であれば、筋肉を触っても良いです。

実際のメニュー 初めての方へ

水泳の動きにあわせた筋肉を鍛えることも大切ですが、まず基本となる筋肉を鍛えましょう。四大筋群と呼ばれているどんな運動でも基本となる胸部・背部・腹部・脚部です。ここではマシンを使ったトレーニングを紹介します。

トレーニングの順序ですが、一番鍛えたい部位を最初に行うのが良いでしょう。拮抗する筋を交互にすることが基本です。拮抗する筋とは、簡単に高さが同じで表と裏と考えておけば良いでしょう。

名前は異なっているかもしれませんが、全て平岸のアップルームにあるマシンで行うことができます。最低でも週2回は行うようにして下さい。理想は週3回、パンプアップ(パンパンになるってことです)するまで。

部位 種目 セット数 負荷と回数
胸部(大胸筋) ベンチプレス 1セット目/50%で15回
2〜4セット目/70%で11〜15回
背部(広背筋) ラット プル ダウン 同上
腹部(腹直筋) シット アップ 同上
背部(固有背筋) バック エクステンション 同上
脚部(大腿四頭筋) レッグ エクステンション 同上
脚部(ハムストリングス) レッグ カール 同上
注意)自重での種目で10回できない場合は、10回を目標にして行いましょう。
バックエクステンションでは床と上体が平行になるまで、それ以上反ると腰を痛めます。